随分前に作って、サイトリニューアルの際にいったん取り下げた後、再公開するのを忘れていたものです。今でも結構使いではあるのではないでしょうか。
これは何?
QuickML というメーリングリスト (ML) サービスがありまして、ナイスなアイディアで管理者がうだうだやらなくても利用者が勝手にMLをこさえたりメンバーを追加したりできる優れものです。
で、そのサーバソフトウェアのソースがGPLライセンスで公開されているので「いっちょウチのサーバにも入れてみようか」と思うものの、インターネット上に公開されているサーバに仕込んぢゃうと誰でも自由にMLを作成できるのがかえってアダになるというか、どこの誰だかわからんヤツに勝手に利用されてはシャクなので結局運用できずにいたりしませんか?本家QuickMLも
当サイト管理者の運営能力及びサーバ能力が限界に近付いているため、大変申し訳ありませんが運営規模を縮小させていただきました
と言ってるぐらいだし…。
そんなワケで、MLを作成できるメールアドレスとMLに参加できるメールアドレスを制限するpatchを作ってみました。
前提条件
quickml-0.7 へのpatchです。
本体ソースは http://0xcc.net/quickml/ から入手してください。標準機能の説明もそこにあります。
インストール
上記オフィシャルサイトから tar ball を取得・解凍してcdし、以下のように実行してください。
$ patch -p1 < quickml-0.7-limited.patch
その後はフツーに
$ configure
$ make
$ sudo make install
すればよろしいかと。詳しくは tar ball に含まれるドキュメント (quickml.ja.rd) を参照してください。
設定方法
基本的には素のquickmlサーバです。以下拡張個所のみ説明しますと…。
ML作成者を制限する
quickmlrc に以下のような記述があります。
:creator_check => false,
:creator_addresses => [
'^[email protected]$',
],
「creator_check」はML作成者のチェックをするかどうかのboolean値です。
「creator_addresses」は、ML作成を許可するメールアドレスの正規表現文字列配列です。creator_checkがtrueのときのみ有効です。
ML参加者を制限する
同じく quickmlrc に以下のような記述があります。
:member_check => false,
:member_addresses => [
'^[email protected]$',
],
「member_check」はML参加者のチェックをするかどうかのboolean値です。
「member_addresses」は、MLへの参加を許可するメールアドレスの正規表現文字列配列です。member_checkがtrueのときのみ有効です。
member_checkがtrueの場合、ML作成可能者をcreator_addressesだけでなくmember_addressesにも追加しておいてください。でないとMLを作成したのにメンバーになれないという情ない事態になります (マヌケな仕様になってしまった….)。
参考
アーカイブがどこかわからなくなってしまいましたが(汗)、以前 QuickML のメーリングリストに流れていたパッチを参考にさせていただきました。
ライセンス
このパッチのライセンスは QuickML 本体のライセンスに準じます。とゆーか GPLv2 のようなので、これも GPL ということで。
変更履歴
- 2012/06/08:再公開
- 2004/11/25:member_check => true の時にエラーになって落ちていた (orz) のを修正しました (Thanks to hara さん)。
- 2004/06/09:quickml-0.7に対応させました。
- 2004/03/18:quickml-0.6正式版に対応させました。
- 2003/11/12:creator_checkが効いていなかった (^^;) ので修正しました。
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