ICT技術者と不況と妖怪と

あいちー革命とかWeb2.0とか、さんざんぱら言われていたわけですが。
こうね、世の中「不況ムード」という妖怪にとりつかれると、まっさきに投資が削られる部分なんでないか!と戦々恐々としてしまうわけですよ。

たぶん、今現在開発の現場にいらっしゃる方には現実感はないかもしれません。
なぜなら、短納期だのなんだの言っても、やっぱしシステム開発はある程度長いスパンで行われるものなので。

やれ派遣切りだなんだと世間のニュースで言ってるけど、それは製造業なブルーカラーなヒトタチのハナシで、てめぇらホワイトカラーには関係ないと思っていませんか?
利益追求主義で生産量やら業務効率やらだけを求めた経営者の問題だと思っていませんか?

でもね、SI だの SE だの、アクロニウムで呼称される花形職業なアナタ。あなたは製造業とは違うの?もっと言えば、あなたは派遣社員とは違うのですか?
SE は経営コンサルたれ!と言うコトバがありますが、あなたはどう思いますか?

業務システムではなく、昨今もてはやされた Web 屋さんだとしましょう。
現在の当方のボスが非常におもしろい表現をされてました。

Web屋さんは結局街の床屋さんなんだと。

街を歩けばうじゃうじゃある。

これは予断なんだけれども、讃岐うどんブームをつくった男達「麺通団」団長の田尾氏が「香川県には電柱の数よりうどん屋が多い」というジョークについてまじめに考察&フィールド調査を行ったそうで。

で、もちろんうどん屋が電柱より多いということはなかった。

さらに、実は香川県でも、うどん屋よりもっとたくさんあるお店があった。

それは理美容店であったそうです。

~閑話休題~

そして、Web 屋さんは床屋さんなのです。

安い店。早い店。ちょっとトンがったデザイナーのいる店。

そんなお店がお互いのパイを食い合って生きているのでないかと。いや、もちろん僕もそのボスも理美容業界のことを知った上で言っているわけではないので、実は違うのかもしれないけれども、単なる外野のメタファーとしてね。理美容業界の方、気分を害されたらごめんなさいね。

最近首都圏方面のフリー PG/SE の人材斡旋市場がかなり荒れているという噂もききます。

それでも、名の知れたトンがった技術者やデザイナーは、相変わらず世間ずれした金銭感覚でモノを言い、世間ずれした金銭感覚を述べられぬヒトは常識レベルのスキルを満たしておらぬと。
最低限このぐらい知っていてほしいな、というヒトにおシゴトを依頼するには、びっくりするようなギャラを払わないとイカンというのが現実のようです。

だから、今の不況はツラいのです。たぶん、それは妖怪なのです。

たぶん、そんな憑き物を落とす絶好の機会が、たぶん訪れたのであろうなと。むしろ、なんだかよくわからないまま「株」などというもっと恐ろしい妖怪が回復して、なんの総括もなされないまま元に戻ってしまうことの方がおそろしいことだと、僕は思うんですケドね。

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