ライトなテキストエディタ


さて、なにかとワリとコア目なハナシが多い当サイトでごぜーやすが、最近のっそりと自宅の環境構築なんぞをやってることもありまして、ちょっとした TIPS みたいなハナシも書いてみようかと、そんな塩梅。

あんまし UNIX 系 OS を使ったことのない方がいちばんとっつきにくいのが、なんといってもテキストエディタだと思います。Windows なら秀丸だとか、MS-DOS なら vz とか red だとかあるわけですが、UNIX ったら基本は vi だ馬鹿野郎!などと怖い先輩や上司に言われることでしょう。

いや、vi で良いというか、vi ラブラブなヒトは良いのです。末永くお幸せなご家庭を築いていただければなによりでございます。

で、エラソーなことを言ってる当方ですが、実は vi はまったく馴染めません。まあこのへんは好みの問題なのでなんともはやなんですが。
だったら代替はなにさ!と問われると、現状ではやはり emacs / xemacs (これらまとめて emacsen と呼ぶ) しかないワケでネ。emacs は emacs でやっぱり Windows のテキストエディタとはまったく異なる世界なのでまたいろいろないこともないワケですが、実は慣れてしまうと emacs のキーバインドというのは非常に心地よく、Windows でも emacs キーバインドにできる xyzzy というエディタを使うようになったりするんですけどね。そうそう、「xyzzy」ってなんて読むんでしょう?当方は「じじぃ」と読むのではないかと思っているのですが。

閑話休題。

前置きがやたら長くなりましたが、サーバの保守管理であるとか、開発作業のために VMware のような仮想環境で動いている RHEL、CentOS、Fedora に TeraTerm だの putty だのでリモートログインしてテキスト編集をされているお立ち会い。
emacs のキーバインドはそのうちなんとか覚えるとして、ちょっくら設定ファイル直すだとかちょっとしたスクリプトを書くとか言うだけなのに、いちーちクソ重てぇ emacs なぞ起動してられっか!とお思いでござんしょう。

そんな方のために、vi より素直に使えて、emacs より重たくないテキストエディタをご紹介しましょう。
もちろん、それぞれのディストリビューションに標準でインストールされている、もしくは yum コマンドで簡単にインストールできるものでございます。

jed

まずは jed。

こちらは何年か前に日本発の Linux ディストリビューションとして好き者の間で大旋風を起こした「Kondara MNU/Linux」の標準エディタとして宣伝されたモノでございますな。

emacs とほぼ同じキーバインドで、動作は無茶苦茶軽い!日本語は、ええととりあえず UTF-8 であれば使えているようです。

惜しむらくは、RHEL 及び CentOS では jed が収録されなくなってしまった!ということです。Fedora には今でもあるけどね。

また、jed のもともとの問題として、1行が長いと画面右端で折り返さないという問題があります。
ながーい行は右端で切れてる。で、そこにキャレット (カーソル) を持っていくと、その行だけ突然横にスクロールする感じ。
設定ファイルのように滅多に折り返しが発生するほど長い1行が存在しないようなファイルは良いけれど、例えば文章などを書くには向いていないし、プログラムコードも….。いや、そもそもプログラムコードは1行がそんなに長くなるようではイカンのだがこれはまた別の話題。

Kondara の後継ディストリビューション「Momonga Linux」に収録されている jed は上記問題への対策がとられており、Shift_JIS とか EUC-JP も使えるようになっているようです。知らんけど。

nano

お次は nano。
これは Fedora だけでなく、RHEL とか CentOS にも含まれています。

こちらは emacs 互換ではないけれども、上記スクリーンショットをご覧いただくと (クリックすると大きくなります) 画面下部にだいたいの操作方法が書いてありますな。最近のお若い方は読み方がわからんカモ知れんけど、「^X」と書いてあるのは「Ctrl キーを押しながら X を打鍵する」という意味です。ちなみに ^X=Ctrl-X で nano が終了します。
カーソル移動関係は emacs と近い感じですな (例えば Ctrl-A で行頭に移動とか)。

nano も jed と同じように、1行が長いと画面右端で折り返さないという問題があります。
情報系の学校に行ったことのある方は先生なんかから聞かされたのではないかと思いますが (そうでもないか?)、その昔テキストエディタっつーもんは1行単位でしか表示、編集できなかったんですな。
で、のちに複数行を同時に表示・編集できる「マルチラインエディタ」とか「スクリーンエディタ」なるものが登場してきたと。

そんなワケで、テキストエディタなるものはテキストファイルを行単位で扱っている場合が多く、jed や nano のような問題を抱えてしまうワケです。はい、歴史の授業おしまい。

日本語に関しては、RHEL/CentOS-4 までに収録されているバージョン1系列では使えないと思って下さい。
RHEL/CentOS-5 以降 (もちろん最近の Fedora も) に収録されているバージョン2系列では、jed と同じく UTF-8 なら使えるようです。

さて、そんなワケでどっちもぱっとしないのですが (作ったヒトごめんなさい)、それでも vi の変態キーバインド (vi 使いのヒトごめんなさい) よりははるかにマシなのと、emacs みたく呆れるほど重たくないエディタということでご紹介させていただきましたよっと。

ところで当方は上記どちらも常用しておりませぬ。

ワタクシは簡単なテキストファイル編集には「ng 」(Nihongo micro Gnu emacs) というものを使用しています。これは RHEL / CentOS / Fedora には標準では収録されていないのと、ISO-2022-JP やら Shift_JIS やら EUC-JP は使えるけど UTF-8 は使えないなど、これはこれでやっぱり万能ではないのですがね。

ng については私家版 rpm を近いうちに公開しますのでまたそのときに。


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